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高橋かつのりが自身の考えや想いを綴るコラム『夢だより 風だより』

夢だより 風だより【第二十想】
2000.12.01

 今年最後の、というよりも今世紀最後の「夢だより風だより」となりました。

 

 今年もいろいろな事がありました。私自身は、無我夢中で走ってきてしまいましたが、振りかえってみると様々な時代の風を感じました。その風を高根沢丸の帆いっぱいに受けるためには、どのように帆を張ったら一番良いのかを考え続けた1年でもありました。

 

 「土づくりセンター」、このような施設はまだ全国でも数少なく、北は北海道から南は九州まで、実に多くの方々が視察に訪れました。

 

 生ゴミを燃やさないということはダイオキシンの発生を抑えます。いっしょに投入する家畜糞尿は、これから規制強化される家畜排泄物処理の一助となります。水分調整剤としての籾殻は、かつてのように野焼きが出来ません。

 

 40数日の発酵期間を経て出来た堆肥は、堆肥本来の懐かしい匂いのする土そのものでした。試験研究機関の成分分析でも合格点をもらえました。小学校の子どもたちや先生は、投入口を見学しその姿と臭いに顔をしかめましたが、出来あがった堆肥を手にとって驚きと感動を感じました。

 

 たくさんの小学生からいただいたこの時の作文を私は大切にとってあります。「世の中に無駄なものは何もない。人も物も。」子どもたちの豊かな感受性はそんな言葉を発しているようでした。この町の唯一の財産が人であるとすれば「土づくりセンター」は着実に人づくりをしてくれているように思えました。

 

 これから、この堆肥が少しづつ高根沢の大地に入り、土は確実によみがえっていくでしょう。わが町の循環型農業推進や都市住民と高根沢農業との交流拠点となる「ビレッジセンター」ももうすぐ完成します。これからは生産者と消費者が対立するのではなく、共生・協働するものとして連帯感を深めていくことが両者の利益に繋がるものと信じています。そのための仕組み作りはこれからですが、来年の学校給食センター整備にあわせ、まず最初に学校給食に地元で採れるものを積極的に使っていきたいと考えています。地産地消(地域生産地域消費)の第一歩ですが、多くの方の知恵と汗をいただかなければうまくいかないと思っています。

 

 市街地の皆さんには、生ゴミ専用の生分解性ゴミ袋(土に還る袋ですし燃やしてもダイオキシンが発生しません)の購入でご負担をお願いしていますが、購入金額と同額を町で負担しています。ご理解をいただければとお願いするだけです。

 

 先月の「夢だより風だより」の中の「個食」は「孤食」が正しいのでは、とのご指摘をいただきました。広辞苑ではどちらでも正しいとなっていますが、子どもたちが独りぼっちで食事をしている事を考えると「孤食」が適当であったと思います。そしてそのことよりも、私の拙文をそこまで丁寧に読んでくださっている事に感激しました。心から感謝申し上げます。

 

 町民皆様の幸福多き新年・新世紀であることをお祈り申し上げます。

■こちらのコラムに関して

こちらのコラムは、高橋かつのりが高根沢町長在任時、高根沢町の広報誌『広報たかねざわ』で執筆していたコラム『夢だより 風だより』を、高根沢町の許可を得て転載しております。
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