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高橋かつのりが自身の考えや想いを綴るコラム『夢だより 風だより』

権力を握るという事は・・・
2014.06.03

原辰徳巨人軍監督の父君、原貢氏が亡くなられた。

東海大相模高校野球部の監督と選手時代のエピソードが、本棚の自分の古いノートに書き留めてあった。

 

原貢監督は息子であり選手の辰徳氏にこう言ったという。

 

「他の選手と実力が五分五分だったら、お前は補欠だ」

「お前が六で他が四でも補欠にする」

「他が一発ならお前は三発だ」

 

そして辰徳氏の三年生最後の夏が終わった時、

「辰徳、お前よう頑張ったな。しかしな、俺もきつかったぞ」

辰徳氏はこの言葉を聞いた時、嬉しくて涙がポロポロこぼれたという。

 

権力を持つ人間が平等を心がけても周りの人間にはそう映らない。このエピソードに町長としての自分は教えられたものだった。

子供達には今でも申し訳ない思いでいっぱいだが、町の小中学生海外派遣事業には絶対に応募させなかった。友達が選抜されていくのに、さぞや親父を恨んだことだろうと思う。

権力を握るものは、常に身内は後回し。

この潔さと矜恃がなくなった時に、国は滅びるのだと思う。

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