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高橋かつのりが自身の考えや想いを綴るコラム『夢だより 風だより』

夢だより 風だより【第八十八想】
2009.08.01

鬼怒川クリーン大作戦

 今年も阿久津小学校四年生の皆さんが鬼怒川の清掃に汗を流してくれました。七月六日午前八時五十分、学校から徒歩でグリーンパーク西側に到着。燃えるゴミと燃えないゴミの説明の後、クラスごとに受け持ち範囲を決めて作業開始。毎年、阿小、阿中、さらにはキリンビール栃木工場の皆さんが清掃活動をしてくださるのですが、ゴミはいっこうに無くなりません。申し訳ない気持ちで四年生の皆さんに話をしました。 「今日、みんなに拾ってもらうゴミは、みんなが捨てたゴミではありません。多分、大人が捨てたゴミです。申し訳ないと思います。でもみんなが一生懸命に拾ってくれることで、一人でも多くの大人が気付いてくれることを信じています。本当にありがとう。」阿久津小学校は昨年、毎年の清掃活動によって国土交通省から表彰されました。ゴミを拾うことは大切な行為ですが、それよりもむしろ、清掃活動を通してゴミを捨ててはいけないことを知ることの方が尊いと思いました。この表彰にはそんな意味も込められているに違いありません。捨てないことを知るためにゴミを拾う。鬼怒川がきれいになるにはもう少し時間がかかるようです。

 

 

絆、団結、美しき消防団

 七月十一日に実施された町消防団消防ポンプ操法競技会については、今月号の広報に記事が詳しく載っています。各分団とも、一ヶ月以上の期間、毎朝五時からの訓練を行ってきました。仕事を持ちながらの毎早朝五時がどんなにたいへんだったかを思うと、消防団員としての誇りと使命感が気持ちと身体を支えたとは言え、頭が下がる思いでいっぱいになります。

 

 広報の記事には載っていませんでしたが、今年の競技会では忘れ得ぬ出来事がありました。競技の中で第四分団の操法が始まり、いざ火点に向かって放水ということになった時、トラブルが起こりました。水圧が上がらず火点にまで放水が届かないのです。第四分団の消防ポンプ車は消防団の中で一番古く、すでに二十年が経っています。訓練では問題なく放水できたとのことでしたが、何らかの原因で水圧が上がらない事態になってしまったようでした。 火点が倒れないまま時間が過ぎ、結局第四分団の競技は中止、採点の対象外となりました。すべての分団の競技が終了した時、第四分団から、採点の対象外でいいからポンプ操法を完遂したいとの意思表示がありました。当然です。仕事をこなしながら厳しい訓練に耐えてきたのです。石塚団長の許可が下り、第四分団のポンプ操法が始まりました。採点というプレッシャーから解き放たれたその操法は、それはそれは見事なものでした。今度は放水の水圧も完璧でした。もし採点の対象になっていたら(もちろん世の中にタラレバのないことは承知ですが)、四連覇を果たした第八分団を凌いでいたかもしれません。そして忘れ得ぬ出来事はここからなのです。すべての消防団員が第四分団に声援を送ったのです。後片付けなどそっちのけで第四分団の操法を見守る人だかりができました。「頑張れ!いいぞ!」との声が途切れなく続きました。最後には大きな拍手が会場を包み込みました。

 

 何が大切かといって、この団結に勝るものはありません。私は講評で「第四分団のアクシデントはどの分団でも起こりえることを認識して欲しい。第四分団は貴重な教えを我々に与えてくれた。アクシデントは悔しいことだけれども恥ずかしいことではない。」と話しました。就業構造の変化によって各分団とも団員確保に苦労をしていますが、苦労を分かち合う仲間の絆が強固であることに安心と心からの感謝を感じたのでした。

 第四分団の消防ポンプ車ですが、新しい消防ポンプ車の契約が今年の三月に既に済んでいます。もうすぐ引渡しになる予定です。

■こちらのコラムに関して

こちらのコラムは、高橋かつのりが高根沢町長在任時、高根沢町の広報誌『広報たかねざわ』で執筆していたコラム『夢だより 風だより』を、高根沢町の許可を得て転載しております。
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